*どこにいるの,お坊さん*
もう時間は戻せない。
落ち込んでばかりいないで,次に進まないと。
勇気をもって一歩ふみだす
修了式の日に臆病風に吹かれ,そのまま吹き飛ばされてしまった私。
カンボジアの長期休みは,វ៉ាកង(ヴァーコング)と呼ばれる。
期間は,9~10月。
この2か月の間,すべての日が自分の好きなように使える時間となる。
日本に居た頃は,いくら夏休みと言えども,学校に行って仕事をしたり,研修に行ったり,講演会に行ったり・・・・と毎日が忙しかった😅
でも,ここではそんな義務はない😏
だから,好きなように時間を使うことができる。
さて,何をしよう🤔🤔🤔
私が今使えるものは,自分の体と自転車🚲
そうだ,町を探索しよう!
雨期に入っているから,天気のいいうちに出掛けないと大雨にあたってしまう。
アームカーバーをつけ,帽子をかぶり,自転車にまたがる。今は朝の7時,まだ涼しい時間帯だ。
「ទៅណា?(ナゥナー?)」
『どこに行くの?』
「ទៅលេង😄(タゥレーング)」
『遊びに行ってくる😄』
大家さんに見送られながら,サイクリングに出発🚲
舗装された道を快適に走る。
気になる道を見つけて入って行くと,ほとんど人の入っていない住宅街に入ってしまった。ゴーストタウンのようで,ちょっとこわい😣
足早にゴーストタウンを抜け,線路を渡り,車通りの多い道を南へ進む。
すると,左手に大きな門があった。
門の内側には道路が続いている。門の上には何か書いてあるが,この丸文字を読むのは大変難しい。
なんだろう?🤔
とても気になったので,中に入って行くことにした。
ガタガタと続く赤土の道。水が乾ききっていない穴には絶対に落ちたくないが,無常にも穴はものすごい数ある。
穴をひとつひとつよけながら自転車をこぎ進める。体幹がとても鍛わりそうなほど,バランスを取って穴をよける。
すると右手に古そうな寺が目に入った。
寺か・・・
寺の横を通り過ぎ,門の行きつく先を目指した。
すると,また目の前に門が現れて,あっさりと門の外に出てしまった。
「なんで?😅😅😅」
反対側の門を見上げ,文字の読解を試みる。
「វត្ត....(ヴァット)」
😮 😮 😮 😮 😮
វត្ត(ヴァット)って寺だっ!!
私は,あの通り過ぎてきた寺の門をくぐって,別の方角にあった寺の門を抜けて出てきてしまったのだった。
Google mapを開いて,ルートを確認する。
すると,ピンの打ってある寺があった。
そうだ,私はお坊さんに寺を教えてもらったんだった。
あの寺は,ここから2kmくらい。よし,行こう!!
平地ばかりのカンボジアは,舗装さえしてあればスイスイごげる。
そして,あっという間に寺についた。
目の前に現れた大きな門,大きな建物,広い広場。
右側の木陰では,バイクタクシーの運転手が,寝ころびながら仲間とおしゃべりをしている。
宗教施設に入るのは,正直恐い。
礼儀も分からないし,そもそも入っていいのかも分からない。
でも,ここで入らなかったらまた後悔する。
自転車を降りた。
不安な気持ちを抑え,門の中へ一歩入る。
おじさんたちの視線が一斉にこちらへ向く。
お坊さん,ここに居るのかな・・・・・。
汗が頬を伝い,風が気持ちを落ち着かせるかのように吹いてきた。
※写真はシェムリアップのお寺のものです。この門が道路にあったと想像してください。
縦型の写真は大きく画面に現れるから,びっくり。。。