*お坊さんの予約*
「じゃぁ,9月の2週目に!」
次に会えるのは,2週間後だっ😄
約束の日はあっと言う間に・・・
「あれ!なんでここに居るんだい?」
突然やって来た眼鏡をかけたお坊さん。
なんだかソッチアットと比べ少し態度が大きいが,とてもフレンドリーに話してくれる。
どこかで会ったことあるっけ・・・?どうしても思い出せない。
「寺巡りをしていたんです🚲」
あぁ,素直にお坊さんを探しに来たとは言えない。
「なんでここが分かったんだい?🙄🙄」
眼鏡のお坊さんは良くしゃべる。一方,ソッチアットは全然言葉を発せず,こちらをじっと見てくる。強い目力で見つめられると,恥ずかしい。
「このお坊さんが教えてくれたんです。知っていますか?」
スマホを出して,お坊さんがバイクタクシーにまたがっている姿を見せる。眼鏡のお坊さんの小さな目と,ソッチアットの大きな目がスマホに向く。
「あー彼か。彼はここの寺じゃないよ🙄」
ソッチアットが口を開いた。寺の名前を言われたようだったが,この寺を教えてくれた彼がこの寺のお坊さんではなかったということに衝撃を受けて,何も頭に入ってこなかった。
「えっ!彼がここでクメール語ができるって教えてくれたんです。クメール語勉強したくて・・・😥」
「あぁ,そう言っていたねぇ🙄チアット・・・」
なんと眼鏡を掛けたお坊さんが,私の言葉に反応した。そうか,たぶん学校で会っているのだ。とても申し訳ないけど,私は彼といつ話したのかさっぱり思い出せない。
なぜなら,お坊さんはみな坊主頭で,同じ橙色の袈裟を着ているから,よほど特徴が無い限り,見分けをつけるのが大変難しいのだ。
一生懸命眼鏡のお坊さんを思い出そうと努力している一方で,眼鏡をかけたお坊さんが,ソッチアットの名前を呼ぶ。そして
「クメール語を教えてあげなさい」
その言葉を聞き,ソッチアットが驚いて頭を横に振る。断るジェスチャーをみた眼鏡のお坊さんも,首を横に振りぼそぼそと話し合いを始めた。そして
「いつから勉強したい?」
「9月2週目からがいいです」
「分かった。じゃあ,15時から始めよう」
とんとん拍子に話が進み,なぜか眼鏡のお坊さんの指示で,ソッチアットが先生としてクメール語を教えてくれることになったのだ😮😮
「携帯の番号教えて。それから,messangerとか,lineとか,telegramとか,skypeとかなにか持ってる?」
こんなにたくさんのsns名が出てくることに驚きつつも,眼鏡をかけたお坊さんの連絡先を入手し,この日は別れることになった。
「じゃぁ,9月の2週目に!」
しかし,実は少し不安があった。2週目と何度も言ったけど,きちんと伝わっているのか。友達も一緒に伝えてもらったからいいはずだけど,でもなんだか9月1日だと思われている気がする・・・
そして,9月1日15時30分・・・
「今日,勉強の日だよね?来ないの?」
不安は的中したのであった。
いつも読んでくださり,ありがとうございます🙏🙏
今回はちょっと言い回しが難しいので,クメール語は無し。この眼鏡のお坊さんは結構キーパーソンです😏彼のおかげで,ソッチアットが私の先生になりました。