*お坊さんとクメール語*
9月1日15時30分・・・
「今日,勉強の日だよね?来ないの?」
不安は的中したのであった。
クメール語でクメール語学習
「えっ!すみません,30分後に行きます😅」
不安は的中。やはり2週目からのスタートではなく,1日からだと思われていた。厚意で教えてくれるのに,最初から断るのは申し訳なくて慌てて準備を始める。
家から寺までは,自転車で15分。あまり急ぐと,この暑いカンボジアでは汗まみれになってしまう。でもなんだか急がなければいけない気がして,ものすごく急いで寺へと向かった。
寺へ着くと,もちろん汗まみれ。汗まみれでお坊さんたちを探すが,そういえば待ち合わせ場所を決めていなかったことを思い出した。
連絡しよう。眼鏡のお坊さんに電話を掛ける。聞き取れるかな…電話って難しいんだよなぁと思いながらコールをすると,すぐにお坊さんがでた。
「អាលោ(アロー)」
『もしもし』
「អាលោ ខ្ញុំដល់ហើយ។ នៅឯណា?
(アロー クニョムドルハォィ ナゥアェナー?)」
『もしもし,着きました。どこですか?』
なんとなく初めて会った場所へ向かいながら電話をしていると,まさに初めて会った場所からソッチアットが出てきた。
右耳に電話を当てているから,どうも今話しているのは眼鏡のお坊さんではなく,ソッチアットの様だ。目が合うと,彼が手を挙げて合図をしてきた。
私が聞いたのは眼鏡のお坊さんの電話番号なのに,なんでソッチアットが出るのだろうか。不思議に思いながら近づいて行くと,電話を眼鏡のお坊さんに返すのところが目に入った。
ソッチアットは携帯電話を持っていないのだろうか。
上座部仏教の僧侶は,贅沢はしない。戒律で決められているのだ。
※出家すると,今まで使っていたものも捨てなければならなず,持っていても良いものは袈裟2枚と托鉢の用意だけだと,以前友人のカンボジア人に聞いた。
…がこれには裏があった。
「※សួស្តី(スォスダィ)」
『こんにちは』
眼鏡のお坊さんとソッチアットが,初めて会った場所に居た。
挨拶をすると,※スォスダィと二人が返してくれる。 この場所は屋根があり,学校用の机が3つと,カンボジアでよく見る石のテーブルが2つ。そして椅子がそれぞれに合わせておいてある。学校用の机があるところには,ホワイトボードが設置されていることから,きっとここで勉強をしているのだろう。
「あれ,今日はひとりなの?」
友人も一緒に来るんものだと思われていたらしい。次に来るときは,友人も誘おう。ひとりだと答えると,さっそくクメール語講座が始まった。
先生2人に対して,生徒はひとり。とても贅沢な講座だ。
「名前は何だったけ?」
眼鏡のお坊さんが尋ねてきた。日本語名を教えてから,カンボジア名伝える。
「ខ្ញុំឈ្មោះខ្មែរថាវី(クニョムチモックマェタヴィー)」
『私のカンボジア名はタヴィーです』
「えぇ~いい名前だね😄誰が付けてくれたの?」
眼鏡のお坊さんは,話が上手い。すらすらと流れるように会話ができる。きっといろいろな人と話慣れているに違いない。
「※ចុះតើអ្នកឈ្មោះអ្វី?
(チョッタゥネァックチモッアッヴァィ?)」
『あなたの名前は何ですか?』
「ソッポァン」
「ソッチアットとソッポァン…似てますね😥😥」
名前が似すぎていて,混乱する。聞き慣れないカンボジア人先生の名前をメモし終わると,
「どれくらいクメール語できるの?」
「ちょっとだけ」
こう答えたのが間違いだった。簡単な読み書きはもうすでにできている。しかし,ちょっとだけしかできないと言ってしまったせいで,子音の勉強からスタートしてしまったのであった。
いつも読んでくださり,ありがとうございます🙏🙏長いこと,空いてしまいました…。
※印がついているところは,お坊さんに対しては失礼な言い方です。(普通の人たちに言うのはOKです!)ルールに厳しい人がいると怒られるので注意してください。