*連れて来たよ,お坊さん*
「次は,9月の2週目に来ますね!!」
約2週間ぶりにプノンペンから戻ってきた私は,バッタンバンの長閑さを感じながら,また寺へと自転車をこいで向かった。
友達と一緒に
プノンペンよりも,はるかに過ごしやすいバッタンバン。まず空気が違う。たった2週間離れただけなのに,もう懐かしさを感じてしまうほど,私はこの街をとても気に入っている。
今日は,サンカー川に掛かる橋の近くで友達と合流をする。前回勉強へ行ったときに,2人で来るものだと思われていたという話を友達にし,今日は付き合ってもらうことにしたのだ。
友達は,私よりも1年前にカンボジア入りをしているので,クメール語はかなり上手い。勉強に付き合ってもらうのは申し訳ないくらいだけど,快く一緒に来てくれた。
前回と同じ場所へ行くと,ソッチァットとソッポァンが待っていた。ソッチァットは石でできたベンチに腰掛けていて,ソッポァンはハンモックに座って揺れている。
一瞬,オレンジ色のドラえもんがハンモックで揺られているのかと思ってしまったのは,一生心にしまっておこう。
今日は私だけでなく,友達も居ることに気が付いたソッチァットは満面の笑みで迎えてくれた。
「※សួស្តី(スォスダィ)」
『こんにちは』
友達が元気よく挨拶をする。私は奥手なので,ニコニコ笑ってやり過ごす。
「じゃぁ,今日はチェンダーのテストからやろう」
「えぇぇぇぇ!!!」
軽く自己紹介を済ませると,突然テストをするとソッチァットが言い始めた。友達のカンボジア名はチェンダー。チェンダーは,慌てて
「អត់ចេះៗ!!ភ្លេចហើយ😅
(オッチェッ オッチェッ‼プレッチハォィ)」
『できない,できない!!忘れちゃった!!』
と言うも,「でもまずは書いてみよう」と言われ,テストが突然始まった。そう,子音のテストが…!
私はさすがに第1回目でやっているので,すべて書くことができたけど,チェンダーは抜けている個所がいくつかある。
そして,言わずもがな,友達も前回の私と同じように子音の洗礼を受けたのであった。
でも,今回は前回と違い,子音の試練を乗り越えたあとに,いろいろと世間話もした。
なぜ僧侶になったのかとか,僧侶はどんな仕事をするのかとか,どのくらいこの寺に住んでいるのかとか…
そんな話をしていたら,いつの間にかきれいな橙色の太陽が,ゆっくりしずみ始めていた。
いつも読んでくださり,ありがとうございます🙏🙏
ちょっと長くなってしまったので,この時に話した内容は,また今度🥰
※もうご存じな方も多いと思いますが,សួស្តីはお坊さんに対して使ってはいけないので,注意してください。