*いくつなの,お坊さん?*
「どうしてお坊さんになったんですか?」
子音の勉強が終わったあと,私たちはお坊さんたちの身の上話を聞くことにしたのであった。
貫禄があるのです
子音の試練から解放された私たちは,彼らの出家について聞いてみることにした。
「どのくらいお坊さんをやっているのですか?」
「15年だよ」
ソッチァットが答える。どうやらソッポァンも同じくらいらしい。
「あれ?ということは,一体今何歳なんですか?」
「មើលទៅយ៉ាងម៉េច? សូមទាយ
(ムールタゥヤンマィ?ソームティェィ)」
『いくつに見えますか?予想してみてください』
私たちは顔を合わせた。
カンボジア人は,見た目よりも老けて見える人が多い。日本人の感覚からすると,5~10歳は上にみえることもザラだ。だけど,ここでかなり上の歳を言ってしまうと,日本同様,結構微妙な空気が流れてしまう。
「30歳くらいって言ってみる?」
「いやぁ…35はいってると思う」
相手が日本語を分からないのに,日本語を使う感覚って不思議。絶対分からないはずだけど,分かるんじゃないかってちょっとハラハラする。
「じゃぁ,間を取って32でいこう」
そして,32歳と答える。すると,ソッチァットが微妙な笑い方をする。
ということは,どうも32歳よりも下っぽいぞ。
「30歳だよ」
そして,ソッポァンは29歳だった。
「タヴィーすごいね!あってた!」
予想的中!ぶっちゃけ,この二人は実年齢より若く見える。ソッポァンなんて,ドラえもん体型で貫録ありすぎだけど,顔付きは若い。
紫外線を浴びるとしわができやすいって聞いたけど,やっぱり紫外線の多い国では,皮膚に年齢がでやすいのだろう。
ソッチァットは黒よりの人だから,きっと紫外線に強くて,ソッポァンは白よりだけど,きっと顔がまん丸でしわが見えないから若く見えるんだ。
「どうしてそんな若くして,お坊さんになったんですか?」
この質問をするんじゃなかったと思うのに,時間はかからなかった。
夕日はすでに,沈んでしまっていた。
いつも読んでくださり,ありがとうございます🙏🙏
さて,ここで問題です。上の写真の左から2番目と,その隣の濃い色の袈裟を着たお坊さんたちは何歳だと思いますか?
ずいぶんと前回より,間が空いてしまいました。久々のお坊さんトーク…懐かしいなぁぁぁ😥
答えは,次回のあとがきで…!