*さみしいな,お坊さん*
あぁ・・・どうしよう。
これで,当分お坊さんたちと会えなくなってしまう。
臆病風が吹いてきた
一列に並ぶ10人の子どもたちと一致しない賞状😥😥
「どうすればいいですか?😅」
「適当でいいよ!」
😬 😬 😬 😬 😬
いや,ダメでしょ。英語が堪能なスレンダー坊さんの言葉に思わず心の中で突っ込んだ。
でも急げと言われてしまったので,仕方がなく適当に賞状を渡すことになった。
「អបអរសាទរ😄(オボサトー)」
『おめでとう』
ひとりひとりにおめでとうと言いながら賞状を渡す。そして渡し終わると,子どもたちが受け取った賞状を確認して回る校長と担任が目の端に映った。
間違った賞状の交換をしているのである。
もちろん一つも合っていないので,全交換となった😅😅
もっといいやり方があるのではないかと思ったが,ここはカンボジア。カンボジア流で行こうじゃないか😏
賞状を渡し,記念写真を撮る。
これを合計12回行う。
卒業式ではないうえ,カンボジアの小学校には卒業式はないのに,卒業式なみの長さをかけて授与式終了。
そして,またありがたい話を挟んだあとに,長かった修了式も無事に終了。
この修了式が終われば,これから長期休みに入る。
ここの地区は,8月末まで授業をして,11月から新学期。
9月,10月は休みなので,仕事もなければ,子どもたちや,同僚たちとも会えない😥
さらに,お坊さんたちにも会えなくなる。
ここは勇気をもって,この前のように話しかけないと・・・!
焦る気持ちとは裏腹に,このときの私はなぜだかとても臆病になっていた。
椅子を片付けていると,あの以前話をした恐そうなお坊さんっぽい人とまた目が合った。(✳お坊さんとわたし,初めての出会い*)
大きな目に,浅黒い肌,ちょっと丸顔・・・やはり似ている🤨
話しかけにいこうか・・・?
「អ្នកគ្រូ ខ្ញុំជួយ!(ネァックルー クニョムチュォィ)」
『先生,手伝うよ!』
しかし,臆病風に吹かれ,私は副校長の所へ走った。
副校長とあの煌びやかなスピーカーを運ぶことを選んだのだ。
このスピーカー,見た目がうるさいだけでなく,存在自体もかなりうるさく,重たい。
なんでこれにしたのか…きっとお手頃な価格だったのだろうと想像できる。
重たいスピーカーを運び終えると,もうお坊さんたちはひとりも居なくなっていた。
「អរគុណណា ថាវី🥰(オークンナー ターヴィー)」
『ありがとね,タヴィー🥰』
スピーカーを運ぶことを手伝ったことに後悔はしていない。
しかし,臆病風になびいてしまった自分の心の弱さに腹が立ったのであった。