✳ちょっと強引なお坊さん*
「私ですか?!」
今度はなぜか,成績優秀者の表彰をやることになってしまったのだ😅😅😅
突然振ってくるお坊さん
不安を抑え,マイクを持つ。
左の目の端には,青色から黄色,黄色から赤色へと様々な色に変化するスピーカーが見えている。
「ជំរាបសួរ អ្នកគ្រូ លោកគ្រូ ទាំងអស់គ្នា😊
(チョムリアップスォ ネアックルー ロックルー テァンオックニァ)」
『こんには,先生方😊』
先生モードに頭を切り替え,思いっきり気持ちを盛り上げる🤣
うるさかった子どもたちの口が閉じ,こちらに視線が向く😥
外国人が話すということが,不思議なのか,発音が悪くて何を言ってるのだろうかと訝しげに思ったのか・・・真剣に話を聞き始めた。
そして,子どもたちだけでなく同僚も,保護者も,お坊さんもみんなの視線がこちらに集まる😥
根っからの人見知りな私の心臓は,もちろん,今にも破裂しそうなほど鼓動を打っている😣😣
「តើកូនទាំងអស់គ្នាស្គាល់េប្រទេសជប៉ុនឬទេ?🙄
(タゥコーンテァンオックニァスコァルチャポンルーテー?)」
『日本を知っていますか?🙄』
「ស្គាល់!😄(スコァル)」
『知ってる!😄』
元気な声が返ってくる。日本の子どもと同じだ。
「ចុះ ស្គាល់ខេត្ត〇〇ឬ?😏(チョッ スコァルカエト〇〇ルー?)」
『じゃぁ,〇〇県知ってる?😏』
「ស្គាល់!😄(スコァル)」
『知ってる!😄』
その瞬間,大人たちが一気に爆笑した😮
実は,多くのカンボジア人,特に地方のカンボジア人は日本についてよく知らない😅
東京くらいは知っているが,ほかの県については全然知られていない。
なのに,私の住む県を知っていると子どもたちは答えたので,大人には大ウケだったようだ🤣😂
なんとか自己紹介を終え,ほっと一息。
一通り話が終わると,賞状や賞品を同僚やお坊さんたちが用意しはじめた。
成績優秀者の表彰だ。
各学年ごとに,仏教科目での優秀者と,通常教科の優秀者発表がされていった😗
名前を呼ぶと,子どもたちが前へやってくる。そして,写真入りの賞状と賞品を渡す。
面白い習慣だ。賞状をもらえた子たちはニコニコしているが,それを見つめているそのほかの子どもたちはどんな気持ちなんだろう🤔
「ねぇ,次の学年の子たちに賞状あげて😉」
英語が流暢なスレンダーお坊さんがやってきて,私の耳元でささやいた😶
「私ですか?!😳😳😳」
「そう,早く!さぁ!😉😉」
早くここに来てっとニコニコしながらせかされて,断る隙も与えられずに,子どもたちに賞状を渡すことにになった。
しかし私は子どもたちの名前と顔が一致していない。
一列に並ぶ10人の子どもたち・・・
目の前には目がクリっとした女の子がいるが,一番最初にもらった賞状はどう見ても男の子の写真🤔🤔🤨
一体誰に渡せばいいのだろうか🤨🤨🤨