✳お坊さんが修了式*
「ថាវី!! មកខាងមុខ😄(ターヴィー!マォカングモック)」
『ターヴィー!前に来て』
突然,私は主賓の座る席に呼ばれ,全校児童の前に座らされたのであった😅😅😅
お坊さんは偉大
修了式は,校長でも教員でもなく,なんとオレンジ色の袈裟を着たお坊さんたちで進行されていった😮
マイクを持つ偉そうなお坊さんの隣で,ポータブルスピーカーが七色の煌びやかな光を放っている。なぜこんな派手なスピーカーを学校が購入したのだろうか・・・
その煌びやかなスピーカーを目の前にしながら,子どもたちは背筋を伸ばし始めた。中には,長椅子の上で胡坐をし出す子どもいる。
「បិទភ្នែកសន្សឹម ដកដង្ហើមចេញចូល....」
(バットプネークソンサム ドークドングハームチェーンチョール....)
『ゆっくり目を閉じて,息を吸って,吐いて…』
😮 😲 😦 🧐 🙄
そう突然,※1 瞑想を始めたのであった。
目を閉じ,無になる子どもたちの間をお坊さんたちが見回る😮橙色の袈裟が子どもたちに触れるが,子どもたちは微動だにしない。さっきまでのあの喧噪が嘘のように,静まり返った。
静寂と並行して,空がどんどん暗くなる。
そして予想通り,瞑想を始めて5分ほど経ったとき,ぽつぽつと雨粒が空から落ちてきた🌧
すると今度は副校長が毅然とした態度で,3年生から順に会議室へ移動するようにと指示を出す。
この副校長は,仕事がよくでき,頭も切れる😊
3年生から移動指示を出したのも,3年生はきちんと移動する位置が分かっているからだ😶
そして,2年生の次に4年生,1年生の次に6年生と低学年が困らないように配慮ができる😏
このまま出世したら,いい校長になるに違いない😗😗
会議室に移動する途中で,あの恐そうなお坊さんっぽい人(✳お坊さんとわたし,初めての出会い*)とばったり会ってしまった😅
あぁ,彼も来ていたんだ!
「※2 សួស្តី(スォスダィ)」
『こんにちは』
目が合ったので挨拶をしてみると,軽く笑みを浮かべながら会釈をされ,すぐに目を逸らされてしまった😥😣
あれ,人違いだったかな😅
全員坊主頭で橙色の袈裟を着ているから,見分けるのが大変なのだ😂😅😅
人違いをし,恥ずかしい思いをしていると,会議室から何かが聞こえ始めてきた。何かを全員で読んでいるような,いや何かを斉唱しているような・・・そっと扉から中をのぞくと・・・
なんと子どもたちが合掌しながら,お経を唱えているのであった😮😮😮
約400人の子たちが,狭い部屋で肩と肩をくっつけ合いながらひたすらお経を唱える。こんな大人数の読経は初めてだ。いつもののんびりしている表情とは正反対の真剣さと,狭い部屋効果で迫力満点!
初めて見るこの光景に,目を奪われていると,いきなり校長が主賓席から声をかけてきた。
「ថាវី!! មកខាងមុខ😄(ターヴィー!マォカングモック)」
『ターヴィー!前に来て』
そして,なぜか私は主賓席へ行く羽目になってしまったのであった。
※1 カンボジア仏教において,瞑想は非常に大切です。今回子どもたちがやっていたのは,座って行うスタンダードな瞑想。今後,お坊さんから教わった瞑想の仕方も紹介していきます😃
※2 普通の人への挨拶はសួស្តី(スォスダィ)で大丈夫ですが,お坊さん対しては失礼です😅中には,注意してくる人もいるので気を付けてください😅(実際に何回もされました😅😂)英語でHelloとかHiの方がいいかも😗
お坊さんに対する言葉は,のちのお話の中で出てきます😄